IT業界のエンジニアとひとことで言ってもその種類は、システムエンジニア、webエンジニア、ネットワークエンジニアなど様々である。その中でもデータベースエンジニアは長らく地味な存在だった。しかし、その役割は決して小さくはなく、それどころが、そこに全ての根本があると言っても過言ではない。どんなソフトウェアであっても、データがしっかり管理され、その出し入れが潤滑でないとスムーズに機能しない。建築で言えば家の土台を作る作業に相当するのである。
この仕事はコンピューターへの深い理解を必要とする。そのため、データベースエンジニアのキャリアパスは幅が広く、プロジェクトマネージャやコンサルタント業で活躍している人も数多くいる。
この道を究めるには、まずはRDBと呼ばれる関係データベースを学ぶことだ。これは、情報をどのように分類すれば、データを素早く取り出せるかについて追求した理論で、データベースを考える上ですべての基礎となるものである。その上で、機能モデルやデータ・フロー図を理解することができれば、データベースエンジニアとして大きな武器になるはずなのである。
さらに、業界での信頼を得るためには、資格の取得も大切だ。できれば、データベーススペシャリスト試験に合格出来れば言うことはない。情報処理技術者試験の中でも最高峰のレベル4に区分され、合格者は技術者として極めて高いレベルにあると認定されるのである。